英会話も上達?!日本で暮らすインド人の語学学習法

いつか英語を流暢に話したいと思っていても、なかなか上達しない会話力。日本人は特にこの傾向が強いっていいますよね。

わたしも、その中の一人です。英単語はそこそこわかって、辞書さえあればリーディングもライティングもできるのに、会話となると頭が真っ白になります。

どうやって言語って覚えるんだろう?

そのプロセスやコツを、約1年間インドカレー屋でインド人だけに囲まれてバイトした経験から学びました。

インドは大陸にある国。多民族が共存し、さまざま言語で日常的にコミュニケーションがされています。島国にいる日本とは全く異なる、なんでもありの環境だからこそ、彼らは言語を習得する能力が優れています。

知ってる単語を自由自在に使う

インド人は自由な発想で言葉を自在に使います。日本人なら、「これって何て言うんだろう?」「この単語でいいのかな?」なんて、いちいち考えて黙ってしまいがちですが、彼らは違います。

そもそもカレー屋にいたインド人の大半は幼稚園レベルの日本語、簡単な接客用語しかわかりませんでした。なかには、挨拶くらいしかできない方もいました。

それでも、その少ない単語を柔軟に使いまわす、柔軟性は素晴らしいです。

たとえば、

・調理中のフライパンの油が勢いがある様子を

→「油が元気」(油がはねてる、という意味)

・駅までどれくらい時間がかかるのか尋ねたら

→「駅まで短い」(駅まで近い、という意味)

・シヴァ(ヒンズー教の神様)って一体何なの?と尋ねたら

→「神様の社長」(ヒンズー教のたくさんいる神様の中で一番偉い神様、という意味)

正確な日本語を知らなくても、十分に会話が成立します。ちなみに、彼らは適切な単語をわからないことを自覚しています。でも、そんなことお構いなし。

堂々と話し、こういう会話が彼らの口からポンポンでてきます。

よく使う言葉を先に覚えて、体験をもとに単語数を増やす

7名ほどいるインド人のうち、1/3ほどが日本語を覚えたいという意欲があったため、その一部の人たちから、唯一の日本人であるわたしは日本語で話すようにと、要望がありました。なので、緊急時でもない限り、わたしはずっと日本語を使っていました。

1/3の方々は自ら努力して覚える気はなし。

実際のところ、日本語を話せなくても生活できますからね。

そんな彼らでも、好きな言葉、よく使う言葉をベースに、自然と新しい言葉を覚えていきます。

朝から雨が降っていたある日、わたしが「雨やんだね」と言うと

「やんだ??ナニ、ソレ?」と聞いてきました。

彼らは「晴れ」、「雨」という天気用語は知っていたけども、「やんだ」という言葉を知らなかったのです。

「やんだ」という辞書的意味はわからなくても、ビジュアルやシチュエーションを通して、その都度体験して習得していきます。

彼らの知る少ない単語を使って、さっそく「やんだ」の意味をジェスチャー交じりに聞かれました。

雨がやんで、晴れている状態の空を指差して

「いま、雨ない。いま、雨やんだ?」などと尋ねてきます。

目で見る、音で覚える、ニュアンスで感じ取る力がかなり優れています。そうやって覚えた言葉は、すぐ身に着き、喜んで何度も使っていました。

受験勉強みたいに反対語や派生語をセットで覚える必要なんてないのかもしれません。

ライティングは後で!机に座って覚えない

インド人の方々は、自分の名前以外日本語を書けません。おまけに、平仮名もカタカナも、漢字も全く読めません。

言葉をどうやって覚えてるかは、正直わかりませんが、ある意味インド人は天才です。そして頭が柔らかい!

彼らが言葉を学んでいく過程は、赤ちゃんが知らない音を聞き、その言葉の概念をニュアンスで覚えていくのと全く一緒なんだと思います。

受験勉強と同じやり方をしていたら、会話力は伸びない!

前からそれは感じてたけど、インド人の自然な覚え方、無理のない学習法に感動しました。

日本語の読み書きは全くできないけど、日本語ペラペラのインド人もいました。それって、なんかスゴイですよね。

言葉を超える!本当のコミュニケーション

日本語が話せないインド人に囲まれてよくわかったことは、言葉はただのツールに過ぎない、ということ。

彼らには、日本人にはない豊かな表現力があります。

機嫌がいいときには大きな声で歌いだし、厨房の中で踊ったりします。逆に嫌なことがあったときは、思いっきり落ち込んだり、怒ったり、、、とにかく、わかりやすい人たちでした。

会話をする際はジェスチャーはもちろんのこと、顔の表情、目の動きなどを使って、話しかけてきます。カタコトな日本語だけでなく、母国語であるヒンズー語でもよく話しかけられました。

日本語とヒンズー語のめちゃくちゃな会話でも、言いたいこと、伝えたいことが不思議とわかります。

それでも会話が成り立つのです。

そのことを、カフェでたまたま出会った英語教師のアメリカ人の方に話したら、

「それが、本当のコミュニケーションだよ」と言っていました。

なるほど!!

もともと誰にでも備わっている不思議なパワーが実は一番重要なのかも。

頭の固い日本人体質を捨て去れば、言葉なんてすぐに覚えられるだろう、

インド人の方々を見ていたら、そんな気になりました。

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