個人的な願いをする順番はコレ!伊勢神宮の正しい参拝方法

太陽の神である天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る「伊勢神宮」。一般的には天皇が国民の平和を祈る神聖な領域とされていますが、実は正しい参拝方法、順番で回れば個人的な願いもきいてくれる有難い場所です。しかも、よりご利益を得られる昔ながらのお伊勢参り方法も!

その方法は伊勢神宮のサイトなどにも記載されているものの、一つひとつチェックしていくとなかなか大変!それぞれの情報をまとめてつつ、伝統的なお伊勢参りの順番、作法、言い伝えを交えて、個人的な願いを叶えるためのご利益のある回り方をまとめてみました。

滞在時間が少ない方は下記、目次③の内宮のみの参拝でもOK!お好きなところからどうぞ!

伊勢神宮の前に「二見興玉神社」を参拝する

伊勢神宮へ行く前にまず「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」へ立ち寄るのが古くからの習わしとされています。二見興玉神社は有名な夫婦岩がある海沿いに鎮座し、最寄りのバス停は「夫婦岩」。多くの参拝客が下車する伊勢神宮前のバス停「内宮前」を通り過ぎ、そのまま乗車して20分ほどです。

地名は二見が浦。ここは、かつて船で伊勢神宮を目指してやってきた人々の到着地点。二見が浦で禊をする風習は江戸時代より「浜参宮」と呼ばれています。現在は海で禊をする代わりに二見興玉神社に参拝し「無垢塩祓(むくしおぐさ)」を受けることを「浜参宮」としているそうです。無垢塩祓とは、興玉神石(しんせき)近くの海中から採取される藻塩草(もしおぐさ)を天日干ししたもの。これを用いてお祓いを受けるのが伝統的な伊勢参りの方法です。

「伊勢神宮・外宮」を参拝する

伊勢神宮の大きさは東京世田谷区とほぼ同じ面積。大きく分けて「内宮(ないぐう)」「外宮(げぐう)」の2つのゾーンで構成されています。内宮は天照大御神を祀っていて、外宮は衣食住などの産業の神様・豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀っています。

外宮→内宮の順にお参りするのが正式なお伊勢参りで、いまでもその風習があります。とはいっても、その順番で回らなければ罰が当たるとかそういうわけでありません。時間がない場合は内宮のみの参拝でも大丈夫です。ただし、神様のトップにあたる内宮を回らずに、外宮だけを参拝するのは良いないとされているので、避ける方がよいでしょう。

「伊勢神宮・内宮」を参拝する

いよいよ本家?である伊勢神宮の内宮を参拝します。広い内宮には天照大御神がいる「正宮」のほか、6つの別宮などがあります。別宮にはそれぞれ異なる神様が祀られているので、個人的な願い事をしたい方はここがポイントです!よりご利益アップが期待できるプチ情報を交えて説明していきます。

宇治橋で「擬宝球」に触る

内宮のの入り口には伊勢神宮のシンボル的存在の巨大鳥居があります。鳥居の先は神と人を結ぶ橋とされる「宇治橋(うじばし)」。眼下には五十鈴川(いすずがわ)が横たわっています。

宇治橋の手すり部分に擬宝珠(ぎぼし)と呼ばれる寺院の鐘のようなオブジェが複数のっています。そのなかの一つは、祈禱をしたお札が入っている特別なもの。もちろん中は見えませんが、その有難い擬宝珠に触れるとまた参拝に来れるというご利益があるといわれています。多くの参拝客になでられ、一つだけ色が違います。

手水舎ではなく川で清める

伊勢神宮には手と口を清める立派な手水舎が設けられていますが、そこはスルーして「五十鈴川(いすずがわ)」へ。内宮参道の右手の斜面を下ったところにあります。

五十鈴川は別名「御裳濯川(みもすそがわ)」と呼ばれ、倭姫命(やまとめのみこと)が御裳のすそを濯いだことに由来します。

川辺に行って現在も清めることが可能で、足元は石畳が敷き詰められています。この石畳は元禄5年(1692年)、徳川綱吉の母である桂昌院(けいしょういん)によって寄付されたもの。手水舎と同様にお清めができ、この場所は「御手洗場(みたらし)」と呼ばれています。

神様に要件を取り次いでくれる「滝祭神」へ

次はメインの「正宮 皇大神宮」へ向かう途中にある「別宮 滝祭神(たきまつりのかみ)」へ立ち寄ります。③御手洗川の近くにあり、古くから五十鈴川の守り神とされています。個人的な願いをきいて欲しい方は、ここで参拝するのがポイントです!川の神様が天照大御神へ個人の願いを取り次いでくれるそうです。

「皇大神宮」で感謝を捧げる

滝祭神のあとは、天照大御神を祀る「正宮 皇大神宮(こうたいじんぐう)」へ。参拝作法は2拝2拍手1拝です。拝とは古来から敬礼作法である深いお辞儀(90度)のこと。神前では「感謝の心」を捧げてお参りします。ここは個人的な願いをするところではありません。日々、平和に暮らせていることを感謝しましょう。

個人的な願いは「荒祭宮」で

次はいよいよ個人的な願い事ができる「別宮 荒祭宮(あらまつりのみや)」へ。荒祭宮は天照大御神の荒御魂(あらみたま)を祀る格式の高い別宮。内宮にある10の別宮のうち第一の位にあたります。

神様の御魂のエネルギーは2種類あるとされており、「和御魂(にぎみたま)」は御魂の穏やかな働き、「荒御魂(あらみたま)」は荒々しく勢いのある御魂の働きを指すそうです。つまり、荒御魂は爆発するようなパワフルなエネルギーということ。

最後に「金剛證寺」へ行く

伊勢神宮のお参りを終えたら、伊勢神宮から北東約8.5km、タクシーで約20分のところにある「金剛證寺(こんごうしょうじ)」へ向かいます。朝熊山の山上に鎮座し、伊勢神宮の鬼門を守る寺として「伊勢の奥之院」といわれています。

「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭で謳われているように、江戸時代からこの風習があったそうです。見ごたえのある古社で、極楽門から奥の院に続く道の両側に約8mもの巨大な「卒塔婆(そとうば)」が並んでいます。伊勢志摩地方では「亡くなった人の魂は朝熊山に昇る」と言い伝えがあり、古くから葬儀後に奥の院を訪れ、卒塔婆を立てて供養する習わしがあるそうです。

伊勢志摩スカイラインを利用して山頂まで車で簡単にアクセスできるものの、あえて昔の伊勢参りルートで行くのも楽しそうです。朝熊山は標高555m、金剛證寺までは3.9km、全長2.4m。朝熊岳登山ルートはいくつかあり、初心者で登り2時間程度。生い茂る樹木に囲まれた細い山道には一町(約109m)ごとに町石と呼ばれる古い標識があり、伊勢市街地や五十鈴川が眼下に広がるビュースポット、趣ある朝熊登山鉄道ケーブルカー跡など随所に見どころあります。

番外編!神々しい絶景が見られる冬至の早朝

最後はヴィジュアル的にご利益が体感できそうな情報です。伊勢神宮では冬至前後の1カ月の早朝(午前7時半ごろ)、宇治橋にある大鳥居の真正面から太陽が昇ります。この神秘的な絶景を見られるようあらかじめ計算して宇治橋を建造しているそうです。

なぜ夏至でも秋分でもなく「冬至」なのかというと、冬至は一年の終わりでもあり、始まりでもあるから。キリストの誕生日とされる12月25日クリスマスも同様の意味があるらしいです。

まとめ

伊勢神宮は古来から伝わる正しい順番、正しい作法でお参りすることが大事なようです。これを一日でこなすのはさすがに厳しいので、2泊3日くらいの日程でゆっくり回れるといいですね。

せっかく伊勢神宮に行くなら御朱印帳を始める良いきっかけかもしれません。福岡の「太宰府天満宮」でオリジナル御朱印帳を購入すると、1ページ目はとばして2ページ目に御朱印が書かれるのだとか。1ページ目は神様のトップである伊勢神宮のために空白にしているのだそうです。御朱印集めに興味のある方は伊勢参りに合わせて自分の御朱印帳を購入しておくのがおすすめです。

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