落ち込んでいる時におすすめ!実力派俳優が織りなすオムニバス映画の傑作『マグノリア』

2000年の公開当時、映画館でみたオムニバス。映画好きのなかでは、ラストシーンのトンデモ展開にどんな意味があるのか?と哲学的な会話が繰り広げられた作品です。上映時間が189分と長いですが、テンポよくストーリーが展開されるので飽きずにみれます。そしてエイミー・マンの音楽が頭から離れなくなる!

個人的にはベスト5に入る好きな映画。5年に1回くらい、無性に見たくなります。小さなレンタルビデオ店で取扱いがなく、わざわざ取り寄せしてもらったこともあります。人生で何かにぶち当たった時、悩んでいる時に見たくなるのかもしれません。マニア好みの映画なのかもしれませんが、間違いなく傑作です!

あらすじ

恋愛カリスマセミナー講師の青年(トム・クルーズ)、問題を抱える女性に恋する警官(ジョン・C・ライリー)、過去の栄光をひきずる中年男性(ウィリアム・H・メイシー)、床に伏した老人の妻(ジュリアン・ムーア)など、アメリカ・ロサンゼルスの郊外を舞台に10数人の男女が織りなすオムニバス形式のストーリー。個性的な登場人物たちのトラウマ、コンプレックスを描きながら、共通するひとつの結末へと展開していく。ポール・トーマス・アンダーソン監督がメガホンをとった長編大作。「ベルリン映画祭グランプリ(金熊賞)受賞」、トム・クルーズの「ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞受賞」と世界から賞賛された傑作。

  • 監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
  • 製作:ジョアン・セラー
  • 主題歌:エイミー・マン
  • キャスト:トム・クルーズ(フランク・J・マッキー)、ジュリアン・ムーア(リンダ・パートリッジ)、フィリップ・シーモア・ホフマン(フィリル・パルマ)、ウィリアム・H・メイシー(ドニー・スミス)、ジェレミー・ブラックマン(スタンリー・スペクター)、フィリップ・ベイカー・ホール(ジミー・ゲイター)、ジョン・C・ライリー(ジム・カーリング)ほか
  • 原題:Magnolia/アメリカ/1999年/189分

感想

日本ではマニア向け映画、なぜかミニシアター系のようなジャンルに入っている感じですが、間違いなく傑作です!エイミー・マンの音楽から着想を得て製作されたとあって、劇中で流れる歌詞やメロディが心の奥底まで響いてきます。わたしは声や歌詞に魅了され、人生で初めて映画のオムニバスCDを買いました。

登場する俳優たちの演技のうまさも見どころです。この映画を観るまで、トム・クルーズは演技派ではなく、見た目がウリの俳優かと思い込んでいましたが、とんでもなく実力派の俳優ということを痛感。愛憎、葛藤、欲望といった心の闇をちらつかせる繊細な表情や、エネルギーが爆発するかのようなクレイジーな演技に驚かされました。それから、脇役的なフィリップ・シーモア・ホフマンの存在感がすごい。主要登場人物たちは皆、自分を責め、どん底かつクレイジーな心情のため、愛情あふれるフィリップ・シーモア・ホフマンがより際立って見えるのかもしれませんが。

解釈が難しい映画ですが、簡単にいうと「自虐的な思考をストップしろ!嫌なら全部やめちゃえ!何もかも嫌になるほど自分を責めることないんだよ」というメッセージだと思っています。最後のカエルに関しては、それに対する気付き、サインのようなもの。ネガティブ思考って、頭の中でずっとぐるぐるしますよね?それを突拍子もない現状によって思考を停止させたんじゃないのかな。そして、人生にはんな奇想天外なことが起こることもあるんだよっていう感じです。うまく表現できませんが、決して暗い映画ではなく、負のループを断ち切って前向きになれる映画だと思います。

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